骨盤は前傾か後傾か?

合気道の道場に入門当初、骨盤を前傾させるように指導された。

「尻尾を巻いて逃げる」という言葉があるが、骨盤を後傾させることは正にこの尻尾を巻く姿勢になってしまうと考えていた。

 

6年前に八卦掌を体験した際、指導者が「腰を入れる」として見せてくれた姿勢が骨盤を後傾させるものだった時は大変驚いた。

ここから私は、武道として骨盤を前傾すべきか後傾すべきかで迷い出した。

 

最近は、脊柱の生理的湾曲をなくし一本の棒状にして仙骨もそのラインに合わせるとイメージしている。

腰椎の前弯を抑えるために必然的に骨盤を後傾させることになるが、仙骨は立てるイメージにする。

これを繰り返すうちに、今まで無かった感覚を体験した。臀部と下腹部が勝手に締まって奥歯に重さを感じる。足の裏が床に張り付き重心がつま先から内踝に移り股関節に

体重を感じた。

 

未だ試行中で骨盤の前傾、後傾に結論は出せていないが、武道の違いで腰の入れ方が違うというのは大変面白い。